15リットルのミドリイシ水槽

ろ過装置の仕組み

飼育基礎知識

我が家で購入した水槽はちょっぴりアレンジを加え、アクリル板を使って背面ろ過っぽくしました!

アクリル板で囲った黒い場所がろ過槽です。

【30cm水槽でミドリイシを飼う】

背面ろ過の利点としては、ヒーターポンプをろ過槽に隠せるので、器材に邪魔されずレイアウトができて水槽内がすっきりします。

あとはろ過が水槽内で完結するので、水槽の周りにろ過器を置くスペースを設ける必要がなく、狭い室内でインテリア性とろ過性能を求めるなら背面ろ過がおすすめです!

ただ、この他にもたくさんのろ過方法が存在します。

ぜひご自身の目指す水槽に合うろ過を探してみてください!

水槽のろ過とは?

まずはろ過の仕組みから。

基本的に全てのろ過で「ろ材」と呼ばれる水質を浄化する材料を使います。

実際にろ材自体が水を浄化することもありますが、このろ材にバクテリアが住み着き、水中の目に見えない有害物質を分解してくれます。

バクテリアは酸素の供給によって活動が活発化するので、金魚の水槽でよく見るエアレーション(通称「ぶくぶく」)が重要になってきます。

有害物質の分解

前述の「目に見えない有害物質」ってなんだ?ってことですが、魚のフンやエサの食べ残しが分解されると「アンモニア」になります。

これは水中生物にとってかなり有害です。

そのアンモニアが分解されるとそこそこ安全な「亜硝酸」になり、さらに分解されることでほぼ無害な「硝酸塩」になります。

ただ、硝酸塩が蓄積しすぎれば、魚は調子を落としてしまいます。

水槽のろ過システムでは硝酸塩を分解することは難しいので、水替えによって硝酸塩を減らしてあげる必要があります。

ろ過の種類

前回も少し紹介したオーバーフロー水槽はろ過界の王様みたいなもので、その反対にあたる最弱ろ過はエアリフト式だと思います。

こいつはろ過界の村人みたいなものですね。

ただこの最弱のエアリフト式ですが、使い方によってはとっても極力になります!

「え、どっち?」って感じですが、今回立ち上げる小型海水魚水槽ではエアリフト式を採用しています。

ではどんなろ過方法があるのか!そしてどれが最強なのか!見ていきましょう。

オーバーフロー式

メイン水槽とは別にサブ水槽を設けて、そのサブ水槽全てをろ過槽にしてしまうことにより、大容量のろ過処理が可能となります。

このオーバーフロー水槽ではろ過の仕方も数種類あり、それぞれに適した使い方があります。

基本的にはまずウールボックスのウールマットで大きなゴミを取り除き、ろ過槽内のろ材でろ過します。

オーバーフロー水槽はろ過槽に落ちる水によって、水中に大量の酸素が溶け込む点も、ろ過能力が高い要因の一つです。

ろ 過価 格静音性メンテ
◎◎✕✕
ウエットタイプ

ろ材が常に水につかっている状態でろ過するもっともスタンダードな方法です。

大量にろ材を投入できるので、魚の数が多い水槽や、水を汚しやすい食性をもった魚(大型魚や肉食魚)のいる水槽にも適しています。

ドライタイプ

常にろ材が空気に触れている状態でろ過する方法です。

ウエット式よりも立ち上がり(バクテリアの繁殖)が遅い反面、安定すればろ過能力は倍以上と言われています。ただし、ウエットよりも大掛かりな設備が必要になる点がデメリットです。

最近ではあまりドライ式単体でのろ過槽を見かけなくなりました。

ドライろ過
ウエット&ドライタイプ

上記二つのいいとこ取りと言ったようなろ過方法です。

ドライの立ち上がりの遅さはウエットでカバーし、設備はドライより少なくて済むのでこれを採用している方は多くいます。ただ、いいとこ取りと言いましたが、二つの長所を併せ持つということは短所も併せ持つことになります。

その為、ウエットとドライの両方の稼働具合を確認しながらメンテナンスを行う必要があります。

このウエット&ドライ式にもさらに細分化すると「間欠式」などがありますが、まあだいたいろ過の仕組みは似たようなもんなので、説明はこのくらいにしておきます。

背面式

特徴は初めにお話したような「レイアウト性に優れている」といった点だと思います。

とくにオールインワン水槽などは背面ろ過の場合が多く、ろ過能力もそこそこ高めです。

デメリットとしては背面のろ過槽分、メイン水槽内が狭くなる点や不具合が出た場合に水槽とろ過槽を切り離せないことなどがあげられます。

ろ 過価 格静音性メンテ
(△)

※価格はオールインワン水槽として評価

外部式

水槽内に配管だけを入れて、ろ過は水槽外に置いた外部フィルターで行います。

製品によってサイズは様々ですが、ゴミ箱を密閉したような容器の中にろ材を入れて使います。

CO2を添加する水草水槽などでは、オーバーフローのように酸素を供給されては困る場合があり、外部フィルターのろ過能力はとても高いので、そのような水槽で重宝されます。

基本的には水槽よりも下に置く必要があり、高低差をつけることができない場所では使用できません。

高低差がなくても設置できる便利なタイプも販売されていますが、水槽内にポンプを入れる必要があるので、レイアウトスペースの減少や見た目などのデメリットがあります。

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上部式

水槽の上部にろ過槽を設置してポンプを使って水槽から水を引き上げます。

イメージとしてはオーバーフロー水槽の逆バージョンみたいな感じですね。

上部フィルターの性質上、ウエット&ドライ式になる場合が多く、ろ過能力は比較的高めです。水槽の上に乗せるので、高ささえあれば水槽の周りにスペースを確保する必要はありません。

デメリットとしては水槽上面の半分をフィルターが占拠するので、照明の選択肢が狭まることによる照度の低下や水槽内のメンテナンスが不便になるなどの点があげられます。

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外掛け式

水槽のフチに引っ掛けて使います。

水槽背面にスペースを設ける程度で設置できるので、ろ過装置が大きく面積を取ることはありません。

ろ過能力はそれほど高くなく、45cm規格水槽程度までが限界ですが、メンテナンス性がとてもよく、初めての飼育では手軽に使えるこのフィルターがおすすめです。

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エアリフト式(水中ポンプ式)

以下の「投げ込み」「底面」を「エアリフト式」と括ってしまうと違うような気もしますが、今回はこの中にまとめました。

基本的にはエアーポンプを使って空気を送り込むことで、周囲の水に動きを与えて、ろ材に水を通します。

どれもとても安価です。

投げ込みフィルター(エアーポンプタイプ)

通称「ぶくぶく」です。

とても簡単に使うことができて、水中ポンプによる吸い込みなどがないので、泳ぎの苦手な魚や稚魚、エビなどの飼育にベストです。

ただし、ろ過能力はポンプを使った製品には劣ります。

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投げ込みフィルター(水中ポンプタイプ)

小型ポンプを使用したタイプのフィルターです。

フォルムがエアリフト式とは異なりますが、同じように水槽内に直接入れて使います。稚魚飼育などには向きませんが、小型水槽のろ過装置としてとても重宝します。

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底面フィルター

水槽の底全面の砂を使ってろ過するので、能力は高いですが、すのこ状のフィルター中に砂が流入した場合、ろ過が成立しなくなる点や水槽設置後に後付けで追加できない点などがデメリットです。

そしてそもそも床砂がないと使えません。

底面フィルターは、外部フィルターや上部フィルターなどと連結して使うことができるので、これを行った場合のろ過能力はかなり高くなります。

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流動式

流動フィルターはろ過能力がかなり高く、ろ材も特殊なものを使います。

近年注目されているろ過方法で、目詰まりを起こさずに長期的な維持が可能ですが、価格が高価な点がデメリットです。

生物ろ過の実力は確かなので、お金に余裕のある方はぜひ使ってみてください。ちなみに僕は自分の水槽で使ったことはありません。

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プロテインスキマー(海水専用)

プロテインスキマーという泡を利用したろ過方法です。

ろ過と言いましたが、ろ過する前に汚れを取ってしまおう!というシステムです。

泡によって、ろ過される前のタンパク質=プロテインを水槽外に排出してろ過槽への負担を減らします。

または、ナチュラルシステムと呼ばれるろ材を使用せずにプロテインスキマーのみで水質を維持する方法もあります。

今回の小型水槽ではこのナチュラルシステムを使います。

海水専用と言いましたが、淡水で使用できない理由は「泡の細かさ」です。

泡がきめ細かくないとうまくタンパク質を取ることができないのですが、淡水は海水よりも泡が粗く、どれだけ強力なエアポンプを使っても海水のような泡を作れません。

プロテインスキマーにも数種類ありますが、今回は長くなるので次回以降に・・・。

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まとめ

簡単に紹介してきましたが、なんとなく違いをお分かりいただけたでしょうか?

性能や価格だけではなく、飼いたい生き物や水槽のサイズ、設置環境に合わせて選択してみるといいのかな、と思います。

ぜひ自分に合ったろ過システムを探してみてください!

※商品画像引用元 【アクアリウム専門店チャーム】

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