15リットルのミドリイシ水槽

水槽内のコケ処理名人『お掃除生物』

飼育基礎知識

今回は水槽内に発生するコケや海藻、人の手で処理することが難しい汚れをキレイにしてくれるお役立ち生物たちをご紹介したいと思います!

有名なところでいうとコケ取り貝と呼ばれるやつらがいますが、掘り下げていくとそんな彼らにも多くの種類があったりします。

コケ取りだけでは収まらない、水槽内の“クリーナー”たちを用途別で見ていきます!

ガラス面・ライブロック(茶ゴケ・緑ゴケ・赤ゴケ)

まずは一番有名なところ、というか一番目立つ部分のガラス面や壁面を掃除してくれる生物たちです!

この中にはよく海辺でも見かけるシッタカなどがいますが、貝だけでなく魚たちにもお掃除生物がたくさんいます。

※茶ゴケ(珪藻)、緑ゴケ(緑藻)、赤ゴケ(藍藻・シアノバクテリア)

魚類

ハギの仲間

色鮮やかで有名なキイロハギナンヨウハギとは違って少し地味な種類ですが、ライブロックなどに付いたコケ取り要因としてよく活躍してくれます。

この仲間は同種間でケンカをすることが多いので、ハギ同士を混泳させる際は注意が必要です。

又、常になにかをついばんでいるような種類なので、人工エサも与えないと痩せてしまう個体が多く見られます

名前最大体長食性総合評価
コーレタン約18cm茶◎|緑△|赤×★★★★☆
トミニエンシスタン約13cm茶◎|緑△|赤×★★★☆☆

ギンポの仲間

ハギとは違い常に泳ぎ回る種類ではなく、ライブロックなどの上に乗っかっていることが多いです。

石の表面に付いたコケを大きな口で擦るように食べてくれますが、人工エサに慣れると活躍頻度が落ちることが多い印象です。

この仲間は同種間でケンカをするので、ギンポ同士の混泳はできません

名前最大体長食性総合評価
ヤエヤマギンポ約10cm茶〇|緑〇|赤×★★★☆☆
スマイリーブレニー約6cm茶〇|緑〇|赤×★★★☆☆
フタイロカエルウオ約8cm茶〇|緑×|赤×★☆☆☆☆

貝類

巻貝の仲間

安価な種類が多く、ライブロックやガラス面に付いたコケを積極的に取ってくれます。

とくにターボスネール赤ゴケ(シアノバクテリア)を食べることもある強力な種類です。

名前最大体長食性総合評価
ターボスネール約6cm茶◎|緑〇|赤〇★★★★☆
シッタカガイ約4cm茶◎|緑△|赤△★★★☆☆
コイソガイ約3cm茶◎|緑△|赤△★★★☆☆
カンギクガイ約3cm茶◎|緑◎|赤×★★★☆☆

ライブロック(海藻・藻類)

次に気になるところといえば、ライブロックなどのレイアウト品に付く藻類だと思います。

ここでは先ほどの『ガラス面・壁面』で紹介した表面をキレイにする生き物たちとは違い、海藻などの立体的な藻類を掃除してくれる生物たちをご紹介します!

この分野では、ヤドカリやカニなどの甲殻類が大活躍します。

※綿毛状(緑の柔め)、棘状(赤の硬め)、シオグサ(緑の硬め)、ハネモ(緑の羽根)、バロニア(緑の粒々)

魚類

ハギの仲間

ここでは先ほど名前が出てきたキイロハギなどの口が長いタイプのハギが特に活躍してくれます。

先ほどと同様に、同種間でケンカをすることが多いので、ハギ同士を混泳させる際は注意が必要で、痩せやすいので人工エサの給餌は必須です。

名前最大体長食性総合評価
キイロハギ約20cm綿△|棘△|シオ〇|ハネ△|バロ×★★☆☆☆
ゴマハギ約20cm綿△|棘△|シオ〇|ハネ△|バロ×★★☆☆☆
ナンヨウハギ約30cm綿△|棘△|シオ△|ハネ×|バロ×★☆☆☆☆

アイゴの仲間

ハギに似て長い口を持った種類がいるアイゴの仲間も、毛足の長い藻類を食べてくれます。

アイゴの仲間はヒレに毒を持っているので、導入時や水槽に手を入れる際は十分注意が必要です。

名前最大体長食性総合評価
ヒフキアイゴ約20cm綿〇|棘△|シオ〇|ハネ△|バロ×★★★☆☆
ヒメアイゴ約20cm綿〇|棘△|シオ〇|ハネ△|バロ×★★★☆☆

甲殻類

カニ・エビの仲間

カニの仲間には、淡水魚水槽でいうところの『ヤマトヌマエビ』にすごいやつがいます!

エメラルドグリーンクラブという種類ですが、こいつを入れておけばライブロックの藻類は全部お任せできそうなくらいの実力の持ち主です。

又、エビの仲間ではフシウデサンゴモエビが有名ですが、お腹が減るとLPSなどの共肉の大きなサンゴを食べてしまうことがあるので注意が必要です。

名前最大体長食性総合評価
エメラルドグリーンクラブ約3cm綿◎|棘〇|シオ◎|ハネ〇|バロ◎★★★★★
フシウデサンゴモエビ約6cm綿◎|棘×|シオ〇|ハネ◎|バロ×★★★★☆

ヤドカリの仲間

ヤドカリの仲間は、基本的に魚の残りエサを処理させる役割が大きいです。

その中でも割と植物食性の強いと思われる種類をご紹介します。

ただ、かなり小さい種類たちなので、劇的な変化を望むのであれば大量投入が必要になると思います・・・。

名前最大体長食性総合評価
ホワイトブルーレッグハーミットクラブ約1cm綿〇|棘×|シオ△|ハネ△|バロ×★★☆☆☆
スカーレットリーフハーミットクラブ約3cm綿◎|棘△|シオ〇|ハネ△|バロ×★★★☆☆

床砂(茶ゴケ・緑ゴケ・赤ゴケ・撹拌)

最後になりましたが、海水魚水槽では白いサンゴ砂を使用すること大半なので、やはり砂の汚れはとても気になるところだと思います!

床砂は『ガラス面・壁面』のところで出てきた表面をキレイにする生き物たちではうまく取りきれない部分なので、砂地専用のお掃除生物たちが活躍します。

※茶ゴケ(珪藻)、緑ゴケ(緑藻)、赤ゴケ(藍藻・シアノバクテリア)、撹拌

魚類

ハゼの仲間

魚の中でも最大の種類を誇るハゼの仲間が、床砂掃除では活躍してくれます。

掃除といっても彼らがコケを取ってくれるわけではなく、「砂を口に含む習性があるため、砂が撹拌されてコケが付きにくくなる」というのが正しいです。

そのため、砂の粒が大きいものは不向きで、極小粒か理想はパウダー状のものに限られます。

同種間でケンカをすることが多いので、ハゼ同士を混泳させる際は注意が必要で、痩せやすいので人工エサの給餌は必須です。

名前最大体長食性総合評価
ミズタマハゼ約18cm茶×|緑×|赤×|撹◎★★★☆☆
オトメハゼ約16cm茶×|緑×|赤×|撹◎★★★☆☆
アカハチハゼ約20cm茶×|緑×|赤×|撹〇★★☆☆☆
※サンゴ水槽では口に含んだ砂がサンゴに被る場合があります。特にアカハチハゼは遊泳しながら砂を落とすことがあります。

貝類

巻貝の仲間

床砂掃除といったらマガキガイというくらい床砂掃除の定番種がいます。

ハゼとは違い「砂を舐めるようにしてコケなどを食べる」ので、とても多くの海水水槽で用いられています。

又、魚など違い縄張り争いがないので、同時に複数匹を導入できる点もこのマガキガイが選ばれる理由の一つです。

この他にもコケ取りではなく、砂の撹拌や魚の残りエサの処理に役立つムシロガイの仲間がいます。

名前最大体長食性総合評価
マガキガイ約6cm茶◎|緑〇|赤△|撹〇★★★★★
リュウキュウムシロガイ約4cm茶×|緑×|赤×|撹◎★★★★☆
イボヨウバイ約4cm茶×|緑×|赤×|撹◎★★★☆☆

軟体生物

ナマコの仲間

床砂掃除の中で有名なものにナマコの仲間がいます。

これはハゼや貝類とは違って「砂を丸ごと飲み込んで必要な有機物だけを食べて排出する」ので、有機物処理とコケ対策の両方を行ってくれます。

ただし、サイズが大きくて小型水槽には向かないことと死んでしまった際にサポニンという毒を出すことなどがあり、あまり多くは導入されていません。

名前最大体長食性総合評価
クロナマコ約30cm茶△|緑△|赤△|撹◎★★★★☆
アカミシキリ約50cm茶△|緑△|赤△|撹◎★★★★☆

動画公開中

さて、今回は水槽内のコケ処理名人と題して『お掃除生物』を紹介してきましたが、『コケ』と一言にいってもいくつかの種類と発生場所が存在します。

コケ取りに役立つからといって、どんな場所のどんなコケでも処理してくれるわけではなく、適材適所で働いてもらうことが大切です。

そんなコケ取り生物の代表として、マガキガイの食事シーンをお送りしながら “クリーナー” たちについて触れた動画を公開しています!

【海水魚】“サンドクリーニング界の巨匠 ” ガイ・マガキさんと楽しむディナーショー|30cm規格 小型水槽でミドリイシ飼育 #48
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