15リットルのミドリイシ水槽

カリブ海の好日性ヤギ『カリビアンゴルゴニア』の生態

飼育基礎知識

カリブ海に生息するヤギの仲間に『カリビアンゴルゴニア』という名称で流通する種類があります。

通常ヤギの仲間は光合成を行う褐虫藻を持たず、捕食によって栄養を補給する「陰日性」に分類されます。

水深の深い所に生息し派手な色彩で大きな扇状に成長するものが多いですが、カリブ海に生息するヤギの中には体内に褐虫藻を持ち、ミドリイシやスターポリプなどと同じように光合成によって栄養を得る「好日性」のものがいます。

太平洋の海中とは異なる様子を見せるカリブ海は、ミドリイシなどの造礁サンゴの比率は少なくこのヤギの仲間が多く生息していると言われます。

その特殊な海域に住むこともあってか、独自の進化を遂げた「好日性ヤギ」が水槽内で飼育されることもあります。

ただこの流通名『カリビアンゴルゴニア』は飼育事例に関する情報が非常に少なく、「好日性」か「陰日性」かという意見も二分されていて、文献を含めネット上でもその主張は様々です。

『カリビアンゴルゴニア』とは?

まず『カリビアンゴルゴニア』という名称についてのお話です。

カリビアン=カリブの

・ゴルゴニア=ヤギ

つまりは

カリビアンゴルゴニア=カリブのヤギ

こうなります。

ですが流通名『カリビアンゴルゴニア』以外にもカリブ海産の好日性ヤギ(カリビアンゴルゴニア)は多く流通しています。

代表的なところでいうと

・ピピンネイトシープラム

・スリットポアシーロッド

・グローブブレードシ―ウィップ

などがあります。

上記三種は好日性ヤギとしてわりとしっかり定義されて売られていることが多いですが、流通名『カリビアンゴルゴニア』に関しては販売店によって「好日性」もしくは「陰日性」と異なった説明がされて売られます。

矛盾ですね。

お店に並ぶ流通名『カリビアンゴルゴニア』は共肉が黄色と赤の個体がありますが、どちらも白か薄青のポリプを咲かせます。

この派手な共肉の色を見るとどう考えても陰日性に見えてしまいます・・・。

しかし、10年ほど前に熱帯魚業界で働いていた時、「カリビアンゴルゴニアは好日性」という話しか聞いたことがなく、僕も当然好日性であろうと思って管理・販売していました。

「蛍光灯程度の明るさで若干栄養塩のあるウミキノコやトサカ類が飼える環境であれば飼育可能」

というふうにお客さんにもお伝えしていました。

ただこの度、我が家の水槽でも赤いカリビアンゴルゴニアの飼育を始めましたが印象としては非常に微妙・・・。

日中ポリプを出すことは少ないですが、照明が点灯していない夜や明け方にはポリプを開く姿が多く観察できます。

ミドリイシを飼育している水槽なので光量過多によりポリプの開きに影響している可能性は否めませんが、どうも夜(暗い環境)の方が調子は良さそう。

まだ飼育を初めて10日程度なのでなんとも言えませんが、陰日性っぽさが強いです。

『カリビアンゴルゴニア』の飼育法

自宅での飼育期間は短いですが、過去の管理・販売の経験も踏まえて記述いたします。

かなり不確定な要素が多いサンゴですので「これが確立された飼育法」というわけではありませんが、ご参考までにご覧いただけますと幸いです。

飼育水槽サイズ

これは我が家の水槽で維持できていることから30cm規格水槽(30×20×25cm)でも十分です。

ただし高さの出る種類なのでライブロックの上部に置くことはできません。

立体的なレイアウトを行いたい場合は、高さが35~45cm程度ある60~90cm規格水槽をおすすめです。

水量に関しては水質と水温が管理できれば問題なく飼育できます。

水質・水温

水質は多少の栄養塩がある環境でも十分飼育可能でしょう。

前述のトサカ類など中級者向けソフトコーラルやオオバナサンゴなどのLPS類が飼育できる環境であれば事足りると思われます。

又、我が家では硝酸塩やリン酸塩が検出されないミドリイシ水槽で飼育していますが、問題なく状態が上がって来ている様子を見ると水質の幅は広そうです。

次に水温ですが、カリブ海の海水魚たちは太平洋の魚たちより少し低めの24℃前後で飼育した方が状態が良いよう感じています。

なのでサンゴも同様に若干低め24℃前後に設定して状態を観察すると良さそうです。

照明・給餌

照明は60cm水槽でいうと20w型蛍光灯2本程度以上あれば十分でしょう。

これもトサカ類などに準じるといった印象です。

あまり明るすぎると状態が上がっていない導入初期などはコケが全体を覆ってしまい、さらに状態が落ちるという悪循環に陥るため、弱めの光源から始めた方が失敗は少なそうです。

これに付随して給餌の必要性についてお話します。

僕の飼育した感覚からすると「給餌はした方が良い」です。

飼育条件が不確定な部分が多いので、出来るだけ状態良く飼育するために照明と給餌の両方で状態を上げる方法をおすすめしたいです。

レッドシー社から出ている『リーフエナジープラス』というSPSの色揚げを目的としたサンゴフードが販売されていますが、これを与えた水槽で飼育すると状態が上がった印象です。

まとめ

簡単に僕の感想も含めてまとめてみましたがいかがでしょうか?

好日性のヤギで難易度は「トサカ類のソフトコーラルと同じくらい」聞くと中級者の方にとっては簡単そうに思えてしまいますが、じつは飼育方法がよく分かっていない種類だったりします。

どんな環境が本当に適しているのか?

これからの飼育で随時ご紹介できたらと思っています!

動画公開中

実際に飼育しているカリビアンゴルゴニアの導入から(若干の?)安定までを記録しています!

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